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2016年会計士試験、合格者9年ぶり増加の1,108人

金融庁の公認会計士・監査審査会が11月11日に発表した2016年公認会計士試験結果によると、合格者数は前年に比べ5.4%(57人)増加の1108人となり、2007年以来9年ぶりに増加しました。新試験の合格者と同じ扱いとなる旧制度の合格者等(旧第2次試験合格者の短答式試験みなし合格者)は前年比52.4%減の10人、新制度の合格者(短答式試験の受験者等)は同4.5%増の1098人でした。

願書の提出者は、2006年の新試験制度移行後では最少だった前年を0.7%上回る1万256人と低水準のままでした。しかし、合格者数が5.4%増加し、合格率は10.8%と前年より0.5ポイント増え、5年連続で増加しました。短答式試験合格者数は前年比0.4%減少の1501人(前年・前々年の短答式試験合格による短答式試験免除者を加えると2868人)で、同2.1%減の3021人が論文式試験を受験し、1108人が最終的に合格しています。

金融庁は2006年から、会計士の裾野を広げるため新試験制度を導入し、1度の試験ですべての科目に合格しなくても、合格した科目については翌年から2年間、受験を免除する仕組みとしました。その結果、合格者数も当初は3000人を突破しましたが、一方で就職できない合格者が増え問題視されていました。今回は、監査法人などが採用を増やし、試験に合格しても就職できない「会計士浪人」の発生を抑えたため、受験者が増えたものとみられています。

今回の合格者の最高年齢は67歳、最低年齢は19歳、平均年齢は26.2歳。女性は全体の21.3%(06年以降では最高)を占める236人。合格者の学歴は、55.6%(616人)が「大学卒業(短大含む)」以上。また、合格者の職業は、「会計士補」(8人)以外では、「学生」・「専修学校・各種学校受講者」が71.7%(795人)を占め、次いで「無職」が12.9%(143人)、「会社員」が6.3%(70人)、「会計事務所員」が5.1%(56人)などでした。

 

ゼイタックスより

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